二次会会費をスマートに渡す方法

マナーは相手を思いやる気持ちがあってこそ。きちんと覚えておこう。

二次会会費は必要経費 封筒に入れるのはNG

結婚式の二次会で意外と迷うのが、会費。結婚式の披露宴では、お札を新札にして祝儀袋に入れて渡すのがマナーですよね。「二次会も結婚式の延長だから、新札にするべき?」「きちんと祝儀袋にいれなくてはいけないの?」など、悩む人もいるかもしれません。

まず、二次会はほとんどが会費制。会費というのは、レストランの会場代やそこでの飲食代、ゲームや余興などにかかる景品代などが含まれています。お祝いの気持ちを包むご祝儀とは根本的に違うことを理解しておくことが大切です。

次に、幹事の下でいろいろ細々とした仕事を手伝ってくれたスタッフの人。受付や余興担当、音響担当など当日頑張ってくれた人達にもきちんとお礼をすることは大切なことです。会費は徴収する代わりに後から少額のお礼を包んで渡す、というのがスマートな方法のひとつ。あるいは小さなプレゼントでもいいでしょう。幹事やスタッフを招いて、食事会を開くのもおすすめ。お互いに当日を振り返りながら、楽しいひとときが過ごせます。

次に、会費の渡し方についてですが、二次会の場合、会場の入り口などに受付を設けていることが多く、会費はそこで払います。会費は封筒や祝儀袋に入れないのが鉄則です。よく会計場所で、行列ができているのを見かけませんか?二次会の開始時間近くに訪れるゲストが多いため、どうしても列ができてしまいます。そんな時に封筒や祝儀袋に入れて会費を渡せば、会計係の人はいちいち中身を開いてチェックをしなくてはいけないので余計に手間がかかり、時間もかかってしまいます。さらにお金を出した後の封筒や祝儀袋は邪魔になってしまいます。スマートに支払うためにも、お金はそのまま渡すのが一番です。中には「お財布から直接出して渡すのはちょっと抵抗がある」という人もいるでしょう。そんな時は、きれいな袋あるいは封筒に入れておいて、払う時に自分で出してお金だけ渡せばよりスマートです。

お釣りのない金額を用意 必要以上に包まないのが鉄則

二次会の会費は新札である必要はありません。なぜなら披露宴とは違い、ご祝儀ではないこと、また新郎新婦に直接渡すものではないからです。あらかじめ用意してあれば新札でも構いませんが、特に直前に銀行に駆け込んで用意する、というものでもないでしょう。反対に、新札はお札同士が重なりやすく、会計が数えにくいということもあります。ですが、やはりお祝いの席であることには変わらないので、多少シワののびたお札を用意するのがベターです。

またお釣りのないようにすることも大切。よく一万円札を出している人を見かけますが、お釣りのお札が足りない場合などは会計が困ってしまいます。また先述したように、会計前に行列ができる原因にも。一万円札は事前に買い物や交通費などでくずしておくことが必要です。

会費より多くのお金を包む、というのもマナー違反のひとつ。二次会は気軽に参加して欲しいという思いから、会費制にしています。また会費はその内訳のほとんどが会場代などの経費のため、必要以上に金額を包むと会計も混乱してしまいます。もしどうしてもお祝いの気持ちを贈りたいのなら、友人同士でプレゼントを用意してはいかがでしょうか。あまり高価なものではなく、新郎新婦の生活に必要なものや趣味に合いそうなものをチョイスして贈れば喜ばれます。ただし、こうしたプレゼントも二次会当日に渡すと預かり場所もなく、新郎新婦の負担になることもあります。やはり、あらかじめ贈っておくことがスマートです。