参加したかったという気持ちを伝えることが大事

相手を傷つけずに 理由を伝えて断る

角を立てない断り方は、大人のマナーとして重要です。

社会に出ると、友人はもちろんのこと会社関係や習い事関係の仲間など、何かにつけ結婚式の二次会に呼ばれることが多くなります。でも「せっかく呼ばれたのだからぜひ出席したいけれど、どうしても断れない用事とかぶってしまったので行けない」ということもあるでしょう。またあまり親しくない相手だったり、最初から気乗りがしないので出席はしたくない…ということもあるかもしれません。いずれにしても、結婚式の二次会はおめでたいお祝いの日。せっかく呼ばれたのだから、断るにしても相手を傷つけない、思いやりのある断り方が大切です。

では、どのようにお断りすればお互いに不快な思いをせずにすむのでしょうか。

まず、招待状が来た場合は、結婚式の披露宴と同じく2〜3日のうちに返信をするのがマナーです。その際、「欠席」の欄に○を打ったそばに「ぜひ出席したかったのですがやむを得ない理由があり、出席することができません。大変残念です。またあらためてお祝いさせてください」などの一文を添えて、お祝いする気持ちは十分にあるけれど都合で行けない、ということを伝えておくとよいでしょう。返事を先へ伸ばすのは相手に失礼なので、期日以内の返信は重要です。電話やメールで断ることはなるべく避けましょう。電話はまだしも、メールは軽い印象を相手に与えてしまいます。やはりきちんと手紙や言葉で誠意を持って伝えることが大切です。

二次会へ行けないかわりに お祝い品や電報でフォロー

二次会には行けない代わりに、お祝いのプレゼントなどでフォローをすることも考えてみてはいかがでしょうか。例えば、披露宴会場へお祝品を贈る、あるいは自宅の住所を知っているような仲なら直接自宅へ送ってもよいでしょう。その際は、メッセージカードなどで「二次会には出席できずにすみませんでした。ほんの気持ちですがぜひお二人でお使いください」など、気持ちのこもった一言を添えておくと相手も喜びます。

また電報や花を披露宴会場へ送るというのもひとつです。電報は1時間前まで受け付けてくれるので便利。花は1週間前までに手配をしておけば会場に届きます。祝電披露などで読み上げられることもあるので、電報は効果的です。

もし、急用がなくなって二次会に出席できるようになったなら、わかった時点で早めに幹事あるいは本人に伝えておきましょう。二次会に出席すると、よくあるのは三次会や四次会など。本当はもう帰らなくてはいけないのに、その場の雰囲気に流されてついついつきあってしまった…という経験を持つ人も多いのではないでしょうか。もしも、帰りたいと思っているのなら三次会に誘われた時に「ごめんなさい、明日が早くて…」などきちんと理由を伝えることが大切。また会の途中で帰るときも終電に間に合わないなど理由を伝えて退席しましょう。いずれにしても、お祝いの会を断るときは誠意を持って相手に伝えることが重要です。曖昧にしておく、または理由もないままになんとなく断るというのは相手にとって不快な思いをさせるだけではなく、その後の人間関係にも影響を及ぼすかもしれませんので気をつけたいものです。